相場の風~師匠から弟子へ~

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今後のシナリオ

面白くなってきたので今後の想定シナリオを書いてみようか。

基本的な考え方は昨日週間展望に書いた通りだけど、下げるにしても2つのシナリオがある。

まずは現時点でのおさらい。日本市場は本日も続落。TOPIXは言わずとも分かるように上値の抵抗線に阻まれ下落。下値のトレンドラインと直近の安値を一気に割ってきている。チャート形状は三角持ち合い下離れとなった。調整波と考えるよりも日本株全体が下降波動入りしたと考えるのが自然だろう。

日経平均は、63日移動平均線絡みまで押してきている。今のところ9.21MAデッドクロスとはなっていないが9MAが日々下がってくるので時間の問題だ。通常であれば押し目買いが入りやすいポイントと考えられる。にわかに日銀のETF買いなど噂が出る所だけど、日経とTOPIXの下落率を見てみると日銀は動いていない印象っを受けるね。

次にドル円、3/25日の安値をまだ取ってきていない。ここから9.63MA付近まで反発するのか、そのまま割り込んで下へ向かうのかでシナリオに大きな違いが出るので注意したい。

DOWも昨夜63MAで十字線の形となった。9.21MAはデッドクロス。63MAも近い為それほど下値の抵抗線としての力は期待していない。SP500は完全に崩れてはいないが下向いてきている。今回はDOWをメインとしてSP500はあまり参考にしない。

ここからがメインシナリオ。日経が一旦9.21MAのデッドクロスまで戻りを入れそこから急落するパターン。デッドクロスまで戻した直後に綺麗に陰線を引いて来れば数千円規模の大きな急落になる可能性が高い。

ドル円とDOWは十分な形。ドル円が下値を大きく割らずに一旦9又は63MA付近まで反発すればメインシナリオになる可能性が高まる。ただ10連休でNYに比べて日経の日柄が遅れている分チャートの出来が悪いのが問題。理想的なチャートになる前にDOWが急落する可能性もあるので注意が必要。

次に二つ目のシナリオ。ここで9.21MAまで戻れず売り場を作れない場合、昨年10月の相場の様に明確な急落ポイントと反発ポイントのないだらだらと下げる相場になる可能性がある。これはドル円とDOWがこのまま下げていく場合と言い換えても良い。そうなった場合、値幅はそこそこあるがメリハリのない相場となり利益を上げにくい相場になるだろう。日柄をかなり使うので下げた後はボラティリティも低下していきつまらない相場へ逆戻りする可能性が高い。

上記の二つのシナリオの可能性を考えているが、イレギュラーも考えておきたい。毎度のことだがトランプ大統領の一言でひっくり返される可能性は排除できない。突発的な材料によって上値へと放り上げられた場合は再度シナリオの練り直しが必要となるので注意したい。

現時点での考え方は以上。日々変化するので状況が変わればまた書くよ。