相場の風~師匠から弟子へ~

相場の風はHatenadiary閉鎖によりこちらへ移動しました。

リーマン破産

いつの間にか時間が経過し、2ヶ月ぶりの更新になります。相変わらず下げ相場が続いていますが、皆さんは資金を減らさずにしのいでいるでしょうか?
私の忙しさは相変わらずですが、リーマン破産による再度の急落を見て、少し書いておこうかと思います。

今回の急落では、これまでの下げのダメ押しとして随分多くの投資家がやられたのではないかと思います。しかしながら、大勢・中勢波動の判定以前に明確な下げ相場であるため、基本的なスタンスとして買いの選択肢はありません。確かに、値ごろ感から心がくすぐられますが、”落ちるナイフは掴むな”の格言通り大きな傷を負うことになります。

世の中には、多くの投資手法や技術がありますが、ほとんどの投資家はその全てを学ぼうとするでしょう。一通り学んだ後には、利益を得られる一握りの投資家と資金を無くした元投資家が残ります。利益を得られた一握りの投資家は、もともとの素質があったか、自分に合った方法を見つけた投資家でしょう。
参加者の大多数を占め、相場に負け続ける投資家は何が問題なのでしょうか?それは相場の外にあるものに頼って相場に勝とうとしているのではないかと感じる事があります。たとえば情報や人の噂などもその一つでしょう。極秘情報やその手の情報ならいくらでも探すことができますが、情報に踊らされ結局自分を見失ってしまう。先に書いた多くの投資手法や技術も万人が勝てる聖杯たりえません。技術や手法のどれを取っても確かに利益を上げることはできますが、やはりそれ自体が相場を見る目を曇らせる要因にもなり得ます。
結局のところ、どこに相場の本質を求めるのか?と聞かれれば、自分の中という以外にありません。抽象的かもしれませんが、相場は自分の中にあり、その答えも自分の中にあるという事です。相場で生き残る一番の近道は自分の長所・短所に対して向き合う事です。自分の性格を見つめなおし、自分が一番納得できるものを探すことが大切です。
本当の聖杯は最初から投資家全員の目の前に置かれていますが、ほとんどの投資家はそれに気付けません。多くの手法や技術を学ぶことも悪くはありませんが、手法や技術に目が行けば根本的な基礎をおろそかにする事につながります。人は物事を難しくしたがります。物事は、難しくし始めたら限がありません。難しいからミスを犯します。一度、投資の基礎・基本へ立ち返って見る事が大切ではないでしょうか?案外当たり前すぎて答えを見落としているのかもしれませんよ。基本にこそ相場の答えが隠されています。

忙しいため今後も不定期更新ですが、相場の転換点ではコメントしたいと思います。