相場の風~師匠から弟子へ~

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最近の証券マンに想う

毎年の事ながら6月〜7月は、新人証券マンの飛び込み営業の時期だ。
つい先日、雪の中うちの前に突っ立ている新人証券マンを見つけ、気が向いたので話をしてみる。
N證券の新人、作春に2か月の研修を経て営業に配属されたらしい。うちの前を何度も通りながらインターホンを押す勇気がなかったらしい(笑)
それにしても証券マンの質が年々低下している気がしてならない。
新人ならまだしも10年程のキャリアを持っていてもまともに相場の話すらできない証券マンがほとんどではないだろうか?アナリストや新聞の受け売りのような表面をなぞるだけの相場トーク、会社が進める銘柄の煽り、国策とばかりにNISAを売りつける(苦笑)そもそも分析するだけのテクニカル・ファンダメンタルズの知識の質・量ともに素人投資家と変わりのないただの商品営業マンだ。
D証券などは新人を飛び込ませて、何もわからないから、何でもいいので宿題をくださいなどとやっている。仕方ないので勉強になるようにとお勧めの書籍を何冊か教えてあげた。感想を持ってきますと帰って行ったがそれっきり挨拶すら来ない(苦笑)ある時知り合い伝手でD証券の支店長に伝えてもらったが、客に育ててくれと言って迷惑を掛けておきながら、忙しいとの一言で謝りの電話一つよこさないのだから呆れるばかりだ。
本来の証券営業マンとは何か?
金融商品を売るだけの、只の物売りではないだろう。
ほとんどの素人投資家が思っているように、証券マンは相場のプロ・・・な、わけはないのだが、せめて一般的な投資手法程度は十分に理解し、自分の言葉で相場観を語ってほしいと切に願っている。
ごくまれによく研究し、自分の相場観を語れる本物の証券マンがいるのがせめてもの救いだ。