相場の風~師匠から弟子へ~

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雲ってなに?

この間来た新人証券マンとの話
新人君「日経は下に雲が厚いので上がるそうですよ」
師匠 「・・・。ところで曇って何かわかってる?」
新人君「レポートでも出てきますし、先輩たちもよく言ってるので・・・」
師匠 「一目(いちもく)って聞いたことある?」
新人君「初耳です!」
師匠 「苦笑」

まぁ、こんな感じだね。苦笑
証券マンや投資家の話の中では、よく雲の話は出てくる。でも、一目均衡表や一目山人の事を知っている人は思いのほか少ないように感じるね。雲が厚いとか薄いとかちょっとかじると言ってみたくなる気持ちはわかるけど、一目均衡表の価値はそこじゃないんだよね。
チャート的に言えば、雲は雲で見方はあるんだけども厚さは議論してもあまり意味がないよ。それよりも遅行線(遅行スパン)と株価の関連性を観るほうが随分役に立つ。そして何よりも一目の本当の価値は、日数計算による日柄。日数計算は、かなりのセンスと経験値が必要だけどこれができるようになると前もって変化日をかなりの精度で予測することができるんだ。
私の師匠の言葉に「相場は未来を内包している」っていうのがあるんだけど、常に不確実な未来を織り込み続けているんだ。だから株価を観ることで予測もある程度できるし、それを実際の事業や取引にも役立てる事だってできるよ。

一目に興味があるなら、佐々木英信著一目均衡表の研究を読んでみるといいよ。この薄さと価格で良くまとめてある一目研究の良書だからね。