相場の風~師匠から弟子へ~

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追記

ちょっと今週の内容に気になるところがあるから別枠で書くよ。少々辛口で辛辣な内容だけど(苦笑)真の投資家たる心得に通じると思って読んでほしい。


弟子のメール終盤部分:今週は出来高のお勉強をいたしました。横道にそれて債権と株式も覗いてみました。世界の債券市場は1京2000兆円、株式市場は6000兆円  2012年資料です。すべてとは言わないまでもダブついたお金が流れ込んでいます。その内日本は約1000兆の国債を発行、大丈夫か?日銀のETF含み益4.2兆円 すごい!でも売れば大暴落(笑)こんなこともあって悲観的な売り!となりました。


上記の内容、今週の予想に影響を与えたのか売り目線だからこの内容を引っ張ったのかわからないけど、どうも釈然としないので書いておく。
国債の話はよく日本経済沈没のネタにされるから、検索すればいくらでも悲観的な内容を拾えるね。書いている内容については事実だから文句はないよ。でもねなぜ悲観?なぜ不安?悲観や不安と投資の判断は全く関係のないことだよね。いつ破たんするのか?わからないでしょう?間違いなく今週ではないよね。
いつ来るか分からないものに不安を感じて判断を誤る。不安や悲観を感じても自分で納得できる結論を得るまで研究をしない。絶対に責任を取ってくれない自称専門家の意見を鵜呑みにする。いかにも一生負け続ける一般投資家の思考だよね。
投資は自己責任。そんな念仏を唱えながら、プロだなんだと言いながら一円もリスクを負わずに相場読みを披露する専門家たち。それを先生とあがめて金を失う投資家たち。こんな滑稽な事が当たり前のように繰り返されているのが、人間の欲望のルツボたる相場だよね。本当の自己責任とは、投資行動の一切を決断し、自己の責任において行うという事。
真の投資家には、逃げや言い訳は必要ない。
本当の投資家ならば不安に感じたらとことん調べて・常に研究して、いつ・どのようなリスクが顕在化する可能性があるのかを把握しようとする。結果が悲観すべき内容だったとしても売りで取ればいい話だし、いざとなれば日本に拘る必要すらない。対応する手立ては0ではないのだから悲観する必要もないだろう。
一番重要なのは、期日の入っていない(いつ起こるかを知らせない)記事を書いた当事者のバイアスが掛かっている内容を鵜呑みにしない事。正しい方法でそれを読み解き、事実だけをもとにして自分の頭で理解し考えることが大切だよ。それを更に読んで期日の入っていない事柄に日付けを入れて投資をするのがプロだよ。
真摯に向き合って研究を続ければ遠からず少し先に起こる事を何となく予想することはできるようになる。常に何通りもの動きを考えて、数手先まで読んでポジションを動かしていく。
プロを目指す以上甘えや言い訳は必要ないし、投資行動に感情が影響することもない。相場と向き合い、自分と向き合い、予測の制度を高め技術を磨く事が真のプロ投資家の道なのだから。以上