相場の風~師匠から弟子へ~

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三線集結も上に放れるかに注目

今年に入ってからの揉み合いで三線(※短期・中期・長期のMA)が集結してきたね。※ここでは、9・21・63日MAの事を三線とします。

日経平均は、上値下値とも切り下げる形ながら63MAが下値をサポートする形。トランプ大統領の一言で急上昇するも売りに押され上値を取れなかった。TOPIXのほうが分かりやすいと思うけど、昨年12月21日の1558.75ptを上値に下値1500ptとの間でBOXを作っているね。ここにきて9・21MAが63MAをサポートにゴールデンクロスし陽線が出てきた。形だけ見れば、このまま上値を取れれば持ち合い上放れで再度上昇波動を形成することになるよ。

今度はドル/円を見てみよう。ドル/円は12月15日をトップに中勢下降波が継続中。日足は9・21MAがGCで転換する可能性があるよ。しかしすぐ上に横向き気味になってきている63MAが上値を抑えているため中勢上昇波へ転換するのは容易ではないね。

多くの投資家は、どうしても自分の興味のある銘柄の値動きや日経平均などに注目しがちだけど、なぜ日経平均がダウのように高値を更新できないんだろう?ここまでの持ち合いの答えの一つは、ドル/円を見ることで理解できるよ。ドル/円は、今年初めに9・21MAがDCしその後何度もトランプ発言に合わせて戻りを作った。しかしながらすべての場面で21MAに阻まれ63MAの下にも潜ってしまった。ドルがジリジリと売られる状況では日本株が上値をとれないのは明らかだね。

日経平均とドル/円は両輪で動いているよ。ドル/円が63MAを上抜き上昇波動が明確になれば上値への期待が持てる。しかしながら株高を言いながらドル高けん制をするトランプ大統領が次に何を言い出すのか、だれにも分からないね(苦笑)特に三線終結時は、相場が過渡期にある状態で、上にも下にも日替わりで変わりやすい場面だから、上下どちらかに明確に放れるまでは無理をしないことが大事だよ。