相場の風~師匠から弟子へ~

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今週の添削

日経は下値の抵抗帯(31200円)付近を下抜けましたが、下値のトレンドラインにタッチして大幅反発を見せました。10/12の高値が戻り高値になり下を見に行くのか?押し目を付けてボックス相場の上値33700円をうかがうのか?重要な局面になってまいりました。中東情勢を考えると世界経済にとって不安要因しかなさそうですが大暴落も起こりそうにありません。地政学的なリスクとは距離を置く相場感が必要なのでしょうか?各種指標を見ながら日本経済の動向を探っていきましょう。

日経225 週足は63MAの上で9,21MAが接近。一旦下に抜けて63MAを見に行きそうな場面でしたが先週の陽線で株価は9.21MAの上にかろうじて出てまいりました。上下の判断が難しい形です。日足は10/04から大きく戻して63MA付近に株価はございます。一旦抜けはしましたが株価は31200円〜33700円のボックスのなかで動いているという見立てですから抜けはしましたがボックス下限から上限に向かう途中という場面です。もちろん一本で戻すのは力がいりますので一旦9MA付近まで押して、上向きの9MAで反発してボックス上限の33700円を狙うというのが今週の見立てです。

株価が9MA(31500円)、下値抵抗帯31200円付近を抜けてきた場合はBOXから下降波動に視点を変えて相場を見ていこうと考えております。

よって今週の先物は31500円〜31200円までの押しを待ち買いに行こうと考えております。もちろんこのまま上に行くことも考えられますがその時は指をくわえて見送る場面ですね(笑)

思ったよりもショートカバーで上値が出た印象。結果63MAまで戻したがここは上値で売りを考える場面なのでロングポジションは決済し、ショートポジションに変化した。昨日の下げで9MAまで押したのであらかたショートを利食いし、半導体関連で買いポジションを作った。ここからの相場では国策である半導体関連が中心となる雰囲気。下げ切ったかどうかまだ判定はできないが、安いところがあれば半導体関連買いでポジションを構築するのが良さそうだ。

ドル円  9,21MAが接近!実体はかろうじて上にございます。上値の重いボラの小さな動きになっております。ただし63MAから乖離してその上で2線が接近はと言う形はどちらかに大きく振れることがよく起こりますので注意が必要です。今のところトレンドのないヨコヨコの動きですから見ているしか手のない状況と考えます。

ドル円はボラが縮小中しているが上昇波動は継続中。今日も仕掛け的な売りが出たが大した内容ではなかった。介入も海外からけん制されているのでやはり152円まではできないのではないか?そもそもボラが低すぎて介入できないだろう。現状はボラが出るまで様子見。

NYダウ 週足は63MAで反発、DCした9,21MAを上抜け出来るか否か?と言う場面です。DCを尊重すれば下、株価の位置を見れば21,63の真ん中たたりですから「わからない」と言う状況です。下値のトレンドラインを抜けていますので下有利とする見方もございます。大きく動くのは33000$下にある抵抗帯を抜けた場面だと考えます。

日足は下向きの21MAと上向きの9MAの真ん中に株価がございますのではっきりした事はわかりませんが下降波動の中の戻しと考えてみれば一旦63MAの34500$付近までの戻りを考えて下目線で眺めておきたい状況です。

DOWは、下降波動継続。戻りに入っているが200MA付近にいるため油断できない。中東情勢がどう転ぶかわからないので原油の上昇とあわせて荒れやすい位置。現在の形はだましのゴールデンクロス寸前であることも頭に入れておきたい。

SP500は株価が一旦9MAを上にクロス、9MAまでの戻りを確認後ここを抜けなければ上と言う場面です。今週は4450ポイントの63MAチャレンジと言う場面ですから上目線です。

SP500も下降波動継続。これもだましのゴールデンクロスとなったが200MAを割り込んでいない。上値もあまり残されていない印象だがどうなるか注目したい。

ここで中東を考えてみます。 中東問題の発端は1948年、イスラエルの独立から始まります。世界中に散らばっていたユダヤ人がイギリスとの約束を根拠にパレスチナに戻りイスラエルを建国します。もちろん周囲のアラブ諸国は大反対、これが第一次中東戦争です。ヨーロッパやアメリカのユダヤ勢力の力を借りたイスラエルは有利に戦い建国を果たします。その後度重なる戦いは一進一退ですがユダヤ人は着々とイスラエルの中でパレスチナ人を追い詰めて領土を拡大していきます。もちろんこの間にはオスロ合意と言う約束の元、イスラエルの中でパレスチナ人とユダヤ人の領土を確定して仲良く暮らしましょうと言う機運も広がりましたが経済力、軍事力に勝るユダヤ人はパレスチナ人を追いやり自分たちの領土を広げてきました。追い詰められたパレスチナ人はガザとヨルダン川西域にわかれました。その後もヨルダン川西域にはユダヤ人が侵食、ガザ地区には壁を作り天井のない牢獄にしてしまいました。今回のハマスの攻撃は勝ち目のないテロ攻撃でしたが過去50年で最大のテロと言われております。もちろんイスラエル側も報復です。この報復戦争でイスラエル側が勝利を収めれば大きな戦争に発展する可能性はひくく世界秩序も小康状態を保ちます。1950年当時のユダヤ人のイスラエル建国反対!アラブ諸国連合で阻止!!と言う機運はなくなり「キノドクですがしょうがない、内政には干渉しないでおきましょう」と見守るアラブ諸国に変わりました。よって世界がエライコッチャになる可能性が低く相場も安定している様に思います。多くの解説ではサウジは見守るでしょう、しかしイランはどうでしょう?との意見が多くまたイランがこの紛争に巻き込まれれば中東発の第三次世界大戦となるのではと言う意見も一部にはございます。世界大戦とまでは行かなくても原油供給網のマヒで世界経済にとっては大きな下押し要因となります。今のところ相場は「そんな妄想せずに安心して投資に励んでください」と言っている様に思います。さてどうなるのでしょうか?

個別株は中国関連の売り一択今週も継続ですが中東関係の勉強に時間割いてしまいましたので今週はお休みいたします。すみません。。

中東は複雑でこれに宗教や人種が複雑に絡まって何度読んでもわかりません。さらには米国やヨーロッパの外国勢、最近は中国まで出てまいりました。付け焼刃ではとても調理できません。わかってきたのは「神はいない」と言う言事だけでした(笑)

そもそも考え方の違う種族だから簡単には解決できないでしょう。私たちは見守るしかできません。