相場の風~師匠から弟子へ~

相場の風はHatenadiary閉鎖によりこちらへ移動しました。

今週の添削

師匠、こんばんは!先週は雇用統計の結果でダウ縛上げ、つられて先物もボックス上限付近の23530円まで返しました。今週はラージSQ,ブレグジットがらみの英国総選挙、FOMC,そして15日には米中貿易協議です。まいりました!今週はサイコロで売り買い決めても良いくらいイベント目白押しです。

週末の雇用統計は驚いたね。今週もイベント盛りだくさんで読みにくい所だけど、見て行こう。

「今週の予想」

☆日経225:株価はよってきた⑨、21MAの上にありますが先物の引け具合からして明確に抜けた23500円付近からのスタートになりそうです。天上圏でのもみ合いが続きますがそろそろどちらかに抜けていくのではないでしょうか?直近高値の23608円が意識されるポイントです。ただ、日柄的にはそろそろ下降波に移ってもいい時期ですから23600円付近が当面の天上とも考えられます。そうなれば日経は23600円を越えれば上目線、23600円を取れなければ下目線で見て行きます。そして月曜日は23500円付近からの寄り付き、上下どっち?

金曜日の雇用統計+米国株高を受けての月曜日だったが、上値を取り切れず寄り天の陰線となった。思った以上に上昇力が足りないようだ。9.21MA接近していて株価も9MAの位置。短期的に三角持ち合いとなっているが、12月のアノマリーが悩ましいね。

TOPIX:株価は三線の上、短い陰のこま足が2本です。先物のチャートを見てみますと高値圏でのボックス上限で上抜けしそうなチャートです。時間の調整を受けて上昇3波目開始とも考えられるチャートです。

TOPIXは9MAの上で推移。日経に比べ三線共に強く高値を取っては来ているが、上値が重い印象を感じるね。下に9.21MAがあるので堅調とは言えるが米国次第でひっくり返る距離にあるので悩むところ。

ドル円:実体は⑨、21と63MAの狭い位置に入ってまいりました。ここから下は63MAとT-2ラインがございますので底はかたいと考えればここから短期反発とも読めチャートです。またこのラインを抜けても108円は意識される抵抗帯と考えます。そう考えれば上の目があるチャートに見えてきます。ただ、ダウの上昇についていかないのが気がかりです。

ドル円は先週に引き続き3線の中で推移。雇用統計に反応しなかったのは少々驚いた。ドル円の反応が薄かったことがNYの上昇を打ち消す理由になったと考えられる。株価は9.21.63MAの中にあるが9.21MAがデッドクロスとなり63MAは横向き。63MAが効いているうちは良いがこれを割り込んでくると下へ向かう事になる。

☆ダウ:雇用統計を受けて一気に21,⑨MAを抜いてきました。これで短い押し目をつけて再び上昇開始をうかがわせるチャートになりました。ここから⑨MAが21MAを割らずに上昇を始めるとグランビルの法則③番で買いサインです。

うーん。グランビルは良いけど・・・苦笑 DOWは雇用統計を受けて大幅高。しかしその後が伸びていないね。9.21MAがデッドクロス寸前だが株価は9MAの位置にあるので上で推移するか下に入るかで大きく変わってくる場面。21MAは上向きなので大きな急落にはなりにくい。28,000ドルを越えてくれば再度上昇波動か。

☆SP500:こちらも株価は上向きの三線の上に出てまいりました。ダウよりも強いチャートに見えます。最高値3154Pitに迫る勢いです。ここを取れれば上昇3波目の延長と見るチャートか?

SP500は相変わらず強いね。先週の下げでも大きな動きにならず9MAの上に戻ってきている。注目したいのは今回の中勢上昇波動で9.21MAがいまだ一度もクロスしていない。これだけの日数で大きな傷も無く上昇を継続しているのは驚きだね。逆に言えばこれがクロスした時は相場全体に大きな調整又は下降波動転換の波がやってくるという事だから意識しておきたい。

どの指数を見てもまだ短期的には上目線でいいチャートに見えます。ただダウの上昇日柄がきがかりです。上げ下げどちらかを考えた場合ダウがガンガン高値を更新するか?と考えます。今週は高所恐怖症を採用、チャートにそむいて売りで勝負です。

懸念材料をそのまま持ち越している中での高値付近は確かに高所恐怖症気味だね。それでも見るべきは三線とトレンドラインが基本だよ。余計な情報に惑わされず、確率の高い方を選んでいく事に違いは無い。

信越化(4063):三線集結から陰線で株価は63MAの下に入りました。師匠のおっしゃるように調整局面の始まりですね、今週も売りで勝負です!

信越三線の間で三角持ち合いを形成。63MAを割って来たね。三線集結で煮詰まって来た。下放れとなれば、相場全体に先んじて転換するかもしれない。日経の今後を予測する上での重要なポイントになりえるので注目したい。

それでは師匠、お休みなさいませ。まさに荒波に漕ぎ出すボートです。今週のおおきな波に船酔いしそうです。

もうすぐ12月半ば、12月後半のアノマリーは頭の片隅に置いておくとしても100%上昇するわけではないので、最後はチャートを見て判断するしかない。冷静な視点で、国内・米国・ドル円を俯瞰して観る事が大切だよ。